---------------------------------------------------------------------------- 縦書き台本作成システム by Hiroshi.Banno 注意書き ---------------------------------------------------------------------------- ※2009/04/17 ちょっとだけ修正 知らない間に、なぜか行間が広がってしまっていたのを調整 セリフ行間(横一段) デフォルト→0.94 ---------------------------------------------------------------------------- ■いちおう readme.txt をつけておきます。 正確には readme_but_notaskme.txt というところでしょうか。 ■必要なもの  ・txt2tex.pl (Ver.3.0.5)  ・daihons.sty (Ver.3.0.5)  ・furikana.sty (藤田眞作氏製)    http://homepage3.nifty.com/xymtex/fujitas2/texlatex/  ・ActivePerl    http://www.activestate.com/Products/activeperl/  ・TeX (pLaTeX2e)    http://www.fsci.fuk.kindai.ac.jp/~kakuto/win32-ptex/web2c75.html  ・dviout for Windows    http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/dviout.html 概要    http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/dvitest.html ダウンロード ■動作環境  OS Windows2000 SP4   これ以外の環境でどうなるのかは私にはわかりません。  TeX   pTeX 3.141592-p3.1.10 (sjis) (Web2C 7.5.6)   にて最終動作確認  ActivePerl   v5.8.8 built for MSWin32-x86-multi-thread / Binary build 817 [257965]   にて最終動作確認  dviout for Windows Ver.3.18.1にて最終動作確認 ■インストール 1.pLaTeX2eとActivePerlがインストール済みであること 2.TeXとPerlにそれぞれパスが通っていること 3.dviout for Windowsがインストールされていること 4.daihons.styを、TeXが認識できるディレクトリに置く   TeXをデフォルトでインストールした場合は、   C:\usr\local\share\texmf\ptex\platex下の任意のディレクトリなど。 5.txt2tex.plは任意の作業ディレクトリに置く ■実行方法 1.XXXXを台本名として、   XXXX_input.txt  を作成(台本ソースファイル)。  (*)以下、台本ソースファイルと同じフォルダに txt2tex.pl があると仮定します。  なければ、ある場所のフルパスを txt2tex.pl の前につけないとPerlが見つけてく  れません。  Perlへはパスが通っているものとします。  通っていないと Perl のある場所へのフルパスを Perl の前につけないと、Windows  が Perl を見つけてくれません。  以下の操作は、台本ソースがあるフォルダからコマンドプロンプトを開いていると  仮定しています。  そうでないと、全員にフルパスをつけない限り誰も何も見つけてくれません。  タイプしているだけで日が暮れます。 2.コマンドプロンプトまたはバッチファイルにて、 perl txt2tex.pl XXXX l  または、 perl txt2tex.pl XXXX p  を実行。  オプション "l"(landscape) はA4横置き一段組み、"p"(portrait) はA4縦置き二段  組み。それ以外の用紙サイズおよび段組設定にはには対応していません。  オプションを省略すると、"l"として処理します。   XXXXl.tex   XXXXl_cover.tex   XXXXl_script.tex  の三つのファイルができます。  縦置き二段の場合は、以下すべて XXXXl -> XXXXp となります。 3.コマンドプロンプトまたはバッチファイルにて、   platex XXXXl  を実行。   XXXXl.dvi  ができますので、これをdvioutで閲覧、印刷。 4.pdfを作る場合は、コマンドプロンプトまたはバッチファイルにて、   dvipdfmx -l xxxl.dvi を実行。縦置きの場合は、-l は不要。 5.私の場合、   perl c:\usr\bin\txt2tex.pl XXXX   platex XXXXl   dvipdfmx -l XXXX.dvi  のような内容のバッチファイルを最初に作って同じフォルダに置いておき、ワンク  リックですましています。  すなわち台本書き作業は、   (a) XXXX_input.txtを書く   (b) キリのいいところでバッチをつつき、dvioutで確認・印刷  で、(a)->(b)の繰り返しになるわけです。 ■台本ソースファイルの書き方 1.セリフとト書き以外の情報は、キーワードを使って設定します。  設定可能なキーワードは   PRESENT:      …[冠、劇団名等]   TITLE:       …[台本タイトル]   SUB:        …[サブタイトル]   AUTHOR:       …[作者名等]   YEAR:        …[作年]   VERSION:      …[バージョン]   CASTS:       …[登場人物]   NOTE:        …[注意書き等]   QUOTATION:     …[引用文、献辞等]   SOURCE:       …[引用文の出典等]   QLOC:x,y,z     …[引用文の位置調整]    x = 引用文の上余白に加算    y = 引用文の右余白に加算    x = 出典部分の上余白に加算   SCRIPT:本文開始(必須)   ACT:シーン開始(必須)  一番下の二つ以外はなくても書き始められます。  キーワードの書式は、たとえばタイトルなら   TITLE:リチャード三世  のように、キーワード:内容(決まっていなければブランク)の形で指定します。  例外は、CAST:で、   CAST:登場人物   リチャード三世 主人公。   リチャード四世 主人公の息子。   リチャード嬢 主人公の娘。   リチャード号 主人公の馬。   ・・・  のように、次のキーワードが出てくるまでは登場人物の記述が続くものとして処理  されます。  CAST:に続く文字列は「登場人物」でも「出てくる人々」でも、無指定でもかまいま  せん。そのまま出力されます。  人物名に続く全角スペースのうしろは、自動的に人物説明になります(省略可)。  人物名はゴチック体、説明文は明朝体です。  (*)もっともTeXの場合、最終的にゴチックや明朝がどのフォントで出力されるかは、  dviout 側の設定しだいです。自分の好きな Windows の TrueType を指定すればよ  いでしょう。  同様に、pdf化する場合のフォントも、変えたければ dvipdfmx を実行する際に  mapファイルというものを指定すればよいのですが、このあたりの詳細になってくる  と、もはや do_not_ask_me です。  キーワードがそれぞれどのように出力されるかは、サンプルファイル等でご確認く  ださい。 2.本文   SCRIPT:(その台本の本文の開始)   ACT:シーン名  の出現以降の行はすべて、セリフかト書きのどちらかと見なされます。  ACT:以外のキーワードが有効なのはこれより前のみです。  SCRIPT:の右側は何も書く必要はありません。書いてあっても無視されます。  ACT:は、キーワード自体は最低ひとつは必須ですが、シーン名はブランクでもかま  いません。  本文中に新たなACT:が出てくるとそこで改ページされます。  セリフ行は、   登場人物+全角スペース+セリフ  の形。  これ以外の形式はすべてト書きと見なされます。  行の最初に出現するひとつの全角スペースをセパレータと見なしますので、同じ行  に複数の全角スペースがある場合、二つ目以降はそのまま出力されます。  行が全角スペースから始まって、以降に全角スペースが出てこない場合、その行は  ト書きとみなされます。  唯一の全角スペースが行末にある場合、その行はセリフ内容が空白のセリフ行とし  て処理されます。ただし、ひとつの全角スペースのみの行は、ト書き扱いです。  セリフ行は、人物名がゴチック体、内容が明朝体、ト書き行はやや小さめの明朝体  で組まれます。 3.セリフ中に改行を入れたい場合  このドキュメントで「行」と言っているのは、改行符号が出てくるまでの一連の文  字列を意味します。  編集しているエディタが表示上でどのように文章を折り返していても、意図的な改行、  すなわちキャリッジリターンを打つまでは「同一行」ということです。  セリフもト書きも、行単位で判定・処理されます。  改行により行が終われば、そのセリフまたはト書きは終わり、次の行の処理に移り  ます。  しかしながら長ゼリなどで、同一のセリフ中であるにも関わらず改行して段落を作  りたい場合があります。  その場合、   あいう\\えお  または、   あいう\\   えお  とすると、「\\」の箇所で強制改行が発生します。  「\\」の直後の改行は無視され、単独の改行が出てくるまではひとつながりのブロ  ックと見なして処理するようにしてあります。 4.同様に、ト書き中の改行は、   かきく\\けこ  または、   かきく\\   けこ  または   かきく   [空行]   けこ  (*)最後の例は、厳密には二つの別個のト書き。 5.ルビ   <萬野|ばんの>  または   \kana{萬野}{ばんの}  と直接マクロを打つことも可。  (*)このためには上述の藤田眞作氏による furikana.sty が必要。  TeXが標準で持っていないため、ルビ振り用マクロは他にも多くあります。  それらを使う場合はマクロ直打ちでいけるかもしれません。 6.傍点   ’萬野’  または   \bou{萬野}  と直接マクロを打つことも可。 7.太字強調(ゴチック体)   _萬野_  または   \textbf{萬野}  と直接マクロを打つことも可。 8.連数字(数字や、!? など文中の一部横書き)   ^123^  または   \rensuji{123}  と直接マクロを打つことも可。 9.ノンブル等  右上にタイトル、右下に出力日時、中央下にバージョン情報(横置きの場合のみ)が  出力されます。  左上に総ページ数、左下にシーンごとのページ数が出力されます。  表紙左下には「コピーライト」+「キーワードYEAR:で指定した文字列」が出ます。  コピーライト表示は、キーワードAUTHOR:で指定した文字列とは関係なく、  Hiroshi Banno 固定。  ここをオプションにする必要性がまったく生じなかったので、そのままになってい  ます。  もし使う場合は、txt2tex.pl (431行目あたり)を書き換えてください。 10.コメント  #を先頭につけた行は無視される。(出力されません) 2007/07 萬野記す ----------------------------------------------------------------------------                                Hiroshi Banno                           http://officebanno.com/ ----------------------------------------------------------------------------